学会発表・講演など
 
 自分の研究発表の他、カルチャーセンターなど、各種の活動に積極的に取り組んでいます。

研究発表

 南宋三大家-陸游・范成大・楊万里の交友について
 1998年10月 第2回宋代文学研究談話会 國學院大學にて

 南宋を代表する3人の大詩人の生涯にわたる交流について概説しました。

 陸游「置酒梅花下作短歌」詩について 1999年7月 読游会例会 岡本日中友好協会にて

 神戸大学名誉教授の一海知義先生を中心とする陸游の読書会「読游会」における最初の発表です。河上肇の『陸放翁鑑賞』に収録されている陸游の五言古詩について発表しました。

 陸游「六月十四日宿東林寺」浅釈 2001年5月 中日古典文学曁書法教育比較研究学術研討会 江西省南昌の江西師範大学にて

 一海知義先生をはじめ読游会のメンバーと共に江西省を訪れ、南昌、九江、廬山などを見学。その際に行った発表。陸游が蜀を離れ東に帰る旅の途中、廬山のふもとの東林寺に宿泊した時のことをうたった詩について発表しました。発表は中国語で行いました。

 陸游在黄州回憶的蘇軾 2001年8月 紀念蘇軾去世900周年曁中国第十三届蘇軾学術研討会 四川省眉山市内のホテルにて

 2001年は、北宋を代表する詩人蘇軾の没後900周年にあたります。それを記念して、蘇軾の故郷の眉山で行われた学会に参加した際に行った発表です。南宋を代表する陸游が、故郷から蜀に向かう船旅の途中で、蘇軾が流された黄州に立ち寄り、その遺跡を訪れたことが『入蜀記』に記されています。その部分を手がかりに、2人の大詩人の接点を考えてみました。発表は中国語で行いました。

 陸游「舟中大酔偶賦長句」詩について 2001年12月 読游会例会 岡本日中友好協会にて

 読游会例会における2回目の発表。『陸放翁鑑賞』に収録されている陸游の七言律詩について発表しました。

 陸游の六言絶句について 2002年5月 第6回宋代文学研究談話会 早稲田大学にて

 陸游には全部で30数首の六言絶句の作品が存在します。膨大な陸游の作品の中で、あまりとりあげられることのないこれらの作品について初歩的な考察を試みました。

 陸游「山居食毎不肉戯作」詩について 2003年3月 読游会例会 岡本日中友好協会にて

 読游会例会における3回目の発表。これも七言律詩です。この詩をめぐる一海老師との問答が、その後『一海知義の漢詩道場』に掲載されることになりました。同書についてはこれまでにかかわった本をご参照ください。

 陸游と范成大の交流 2003年5月 読游会十周年記念の会公開講演会 兵庫県学校厚生会館にて

 読游会の十周年を記念して催された講演会にて、陸游と范成大の交流の概略についてお話をさせていただきました。

 関於『宋詩選注』所選的陸游詩 2005年11月 紀念陸游誕辰880周年曁越中山水文化国際研討会 浙江省紹興市内のホテルにて

 陸游の生誕880周年を記念して、故郷の紹興で開催された学会に参加し、この発表を行いました。国際とはいうものの、参加した日本人は私だけで、いささか心細い思いをしました。発表は、銭鍾書の『宋詩選注』に選ばれた32首の作品の概説です。久しぶりに中国の陸游研究者たちに会い、本場の紹興酒を満喫し、山水の風景を堪能し、越劇を鑑賞し、充実した内容の旅でした。この学会の参加報告が『橄欖』第13号に掲載されています。

 陸游「書嘆」詩について 2006年4月 読游会例会 岡本日中友好協会にて

 読游会例会における4回目の発表。これは五言律詩です。

 略論『瀛奎律髓』所収録的陸游作品 2006年8月 宋代文化国際学術研討会 四川省成都市内のホテルにて

 方回の『瀛奎律髓』に収録された陸游の合計188首の律詩を整理分析し、その概略について説明しました。『瀛奎律髓』は膨大な書物ですが、それだけにいろいろと編集の面で杜撰な点があることが、よくわかりました。この時の会議は参加者が大変多く、文学部門の発表者は、1人あたり8分しか時間が与えられませんでした。そこで、用意して行った発表原稿を前日の夜になって大急ぎで添削し、半分くらいに削ってから発表しました。日本人では他に保苅佳昭先生、池澤一郎・滋子夫妻が参加されていました。池澤氏による参加報告が『橄欖』第14号に掲載されています。

カルチャーセンターなど

 市民講座「漢詩にみる人生」 2001年5月から12月まで 岡崎市民センターにて

 多くの人に親しまれている漢詩の名作について、一般の方むけにお話ししました。全8回で、前半4回のテーマは「李白と杜甫 詩と酒と人生と」。後半4回のテーマは「白楽天 その文学と人生」というものでした。

 漢詩を読む楽しみ 2002年8月 愛大豊橋校舎オープンキャンパスにて

 愛大受験を志望する高校生のための摸擬講義。張継の「楓橋夜泊」詩を中心に、蘇州にちなんだ作品をやさしく解説しました。

 漢詩でたどる『三国志』の世界 2006年7月 愛大豊橋校舎オープンキャンパスにて

 愛大受験を志望する高校生のための摸擬講義。『三国志』の英雄、魏の曹操と蜀の諸葛孔明にちなんだ詩を紹介しました。

 中国の名言あれこれ 2006年10月から2007年3月まで 名古屋市栄中日文化センターにて

 中日新聞のカルチャーセンターでの連続講演。村上哲見先生の『中国の名句・名言』(講談社現代新書)をテキストとし、広く知られている中国の故事成語について、一般の方向けにやさしくお話ししました。全12回。

 中国の名言あれこれ 唐詩を中心に 2007年4月から2008年3月まで 名古屋市栄中日文化センター
にて

 村上哲見先生の『漢詩の名句・名言』(講談社現代新書)をテキストに、漢詩の名句についてやさしくお話ししました。

 唐詩の名句いろいろ 2007年10月 2007年度吉良町オープンカレッジ 吉良町役場にて

 文学部のオープンカレッジの一環として、中国文学を代表して、孟浩然、王維、李白、杜甫などの、よく知られる漢詩の名句についてやさしくお話ししました。吉良町を訪れたのはこの時がはじめてでしたが、風景の美しい所で、すがすがしい印象を受けて帰って来ました。

 宋代の詩と詞について 2007年11月 愛知大学車道校舎にて

 中国文学を専門とする教員によるオープンカレッジの一環として、宋代の文学についてやさしくお話ししました。

 忙しくてなかなか更新できませんが、気長にお待ちください。


 


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